下戸の彼がお酒を飲まなければならなかったワケ

私の彼はお酒が一切飲めない人で、ビール1杯飲んだだけで酔っ払ってしまうくらいです。私と一緒にちょっと飲みに行ったりしても、私ばっかり飲んじゃって彼は烏龍茶。1杯くらい付き合ってくれることもあるんですけど、そのたびに顔を真っ赤にしててちょっとかわいかったりもしますね。

そんな彼が、どうしてもお酒を飲まなければならなかった時があります。それは新入社員の歓迎会のようなものでした。周りは現時点では特に親しくもない同期、初めて会うような上司や先輩ばかり。自分が下戸であることを知っている人は誰もいません。ましてや新入社員の歓迎パーティなんですから、自分も主役の1人なわけです。その中で「僕は飲めません」とも言えず、飲めないお酒を無理して飲んだようでした。彼はその歓迎会で酔っ払ってしまい、帰りに財布を失くしてしまったのです。

歓迎会だとか送別会だとか、お祝いの席ではお酒を飲まなければならないような風習って、どうにかならないんでしょうかね。無理なものは無理といえる空気を、立場が上の人ほど率先して作ってあげなければいけないと思うんですが、今の日本ではその立場の人ほど飲まそうとするものです。財布を失くしてしまったこと自体は彼の失態ですけど、下戸だというのは彼の失敗や責任ではないわけですし、もっとそういうところに配慮された社会になってほしいものです。

それにしても、財布を失くした程度で済んでよかったと、今では思います。急性アルコール中毒で入院だとか、酔っ払ってホームから転落して電車に轢かれるとか、もっと良くないことに発展していた可能性もあるわけですから。それ以来、彼には絶対に無茶するなと言い聞かせています。